2年生の研修旅行で課題解決学習に挑戦CASE | 島根県立横田高等学校 様 ( 2023.10.18 )

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2年生の研修旅行で課題解決学習に挑戦

「奥出雲学」等の課題解決学習に日々取り組んでおり、「研修旅行」においても、課題解決学習につながるプログラムに挑戦する目的で、宮島水族館SDGsプログラム(テーマ:「海と山と」)を導入されました。

生徒様は、水族館職員の講演をもとに、ワークショップにおいて、「探究学習サイクル」(情報収集⇒整理分析⇒課題発見⇒Myアクションの作成⇒表現と共有)で思考し、具体的かつ斬新なアイデアを導き出すことができました。

生徒様から多様で斬新な解決アイデアがたくさん出ました。

生徒様から多様で斬新な解決アイデアがたくさん出ました。

プログラム前半では、まず知識をインプットするため、「瀬戸内海の干潟の生物やアマモ場を中心に物質等の循環の仕組みについて」の講演を行いました。専門的で少し難しいと感じた部分はあったかもしれませんが、多くの生徒様が関心を持って聴いてくださりました。また、講演中には「旅マエ(事前学習)」で生じた疑問に回答する時間をとりました。「山の変化が海の生態系を変えるのか」など、大変興味深い質問をいただき、水族館職員が丁寧に回答しました。

後半のワークショップでは、講演等をもとに、生徒様自身で課題を探り、多様で斬新な「Myアクション」(解決アイデア)を導き出しました。生徒様同士、協力しあっている姿が非常に印象的で、特に熱心な生徒様は、水族館職員へ質問し、アドバイスをもらうなど、大変良い雰囲気で学びを深めておられました。

最後に、代表の生徒様にMyアクションを全体発表していただきました。日々課題解決学習に取り組んでおられるため、説得力のある堂々とした発表ばかりでした。ある生徒様から、「奥出雲町という山間部に暮らす私たちにも、海の豊かさを守ることはできると思うので、今回考えたMyアクションを意識して生活したい」というコメントをいただき、大変感銘を受けました。また、先生方からは、本プログラムについて、「知識をつなげると深まっていくこと、物事はいろいろな切り口から考える必要があることを全ての教科の学びに生かしたい」「社会の問題を自分ごととして考えられる」とのお声をいただきました。

未来への可能性に満ち溢れた横田高等学校の生徒様たちを、これからも瀬戸内から応援しています。